・・・・・自然界には数学的な規則正しさが見られる
それは土台となる物理の法則が数学に基づいているからだ

だが それが答えの半分でしかないことに気づく
原子や銀河のスケールで見れば確かに法則は数学で説明できる

だが 私たちのまわりにある形や模様は人間的なスケールのものだ
そのふたつはどのようにつながっているのか そこにはどういう仕組みが働いているのか
 
すぐに答えの出る問題ではない  雪の結晶はそのいい例だろう 
相反する特徴が同居していてじつに不思議だ  ある一面で見れば 六方向に対称性をもっているので
数学でいう正六角形に似ている だが つくりはもっと凝っている
 
木の枝のようなものが広がっているため どれひとつとして同じ結晶はない 規則性と無限の多様性 
このふたつが混じり合う奇妙な現象は どういうからくりによるものか 
規則性が数学の法則から生じるのなら 多様性はどこからくるのだろう 

数学の法則に厳密に従いながらも自在に姿形を変えられるとは いったいこの宇宙はどんな宇宙なのだろう

厳密な法則があらゆるものを押しつぶして 単純な立方体に変え 未来永劫 同じ形のままにしておいても
よさそうなものだ なぜそうしないのだろう こう考えると雪の結晶の謎は深みを帯びてくる 

地球はずいぶん小さくてありふれた惑星にすぎない 私たちの世界はさらにその表面でしかなく 
しかも人間がとらえられるスケールに限られている それなのに途方もなく豊かだ 

ありとあらゆるところに形や模様があふれている 虹 水跳ね 羽毛 カタツムリの殻 砂糖 
かと思えば パターンを持たず不規則で予測のつかないものもまたいたるところにある
 
別のスケールに目を移すと謎はいつそう深まっていく 顕微鏡で覗けば 池の一滴の水であっても 
森と同じくらい多様なのが分かる それでいて 望遠鏡で宇宙を眺めれば 
これ以上ないという壮大な規則で確かなパターンが見てとれる

規則性のあるものとあきれるほど多様なものがいたるところで混ざり合う不思議な世界 
これは何を意味しているのだろう・・・・・

本棚より

イアン・スチュアート著

    「自然界の秘められたデザイン」より

不思議発見の旅

自分の不足な言葉では言い表せない想いを
専門家が語ってくれるのを見つけると嬉しい
私も一緒に不思議旅をさせてもらえるから

そんな謎も現代の科学と数学によって
明るみに出されつつあると書かれているけれど

人間の未知への謎解きは果てしないような
ぐるぐるめぐりの迷路のような
人生を楽しむためのツールのような・・
ほんとうにこの世界は 地球は
不思議で素晴らしい