以前 宝塚の舞台でこの時代をヒントにされたと思う
「睡れる月」という作品が好きでした 動乱の中 心つなぎあう兄と弟 
追われる姫ぎみの恋 愛する姉や兄を亡くし傷を抱く幼い少女の心 
登場人物たちが歌う美しくて哀しい歌 詩も曲もみなステキでした・・

秋を待つ心
私は心の闇に 迷い込んでしまった 闇を払う月を はかなく待ち続けている
露にふす 籬の萩は色くれて      尾花ぞしろき 秋風の庭
足利尊氏
凍てし星空 消したしぐれ雨  氷雨の中 一人きりで歩む夜の底 戻るしるべも消した涙雨  霞の中追われ もう戻れない    せめてひととき 心隠さずに    想いのたけを伝えるだけ    ただ一夜の夢だときめていたのに    山の細月 隠す雲の波    流れ落ちる行方を誰も知らない
露ながら 千草ふきしく秋風に      みだれてまさる 花の色かな
足利直義

室町幕府の初代将軍足利尊氏と 弟の直義は 
もともとは仲の良い兄弟で 助け合っていましたが 
史上最大の兄弟喧嘩と言われる「観応の擾乱」という戦に
なってしまい 弟の直義の死により幕を閉じた と記されています 
ほんとうのところは 今の時代に誰にもわからぬことですが 
その人たちの歌には生きた感性が残されていると
深く味わうと心に響いてきます

映ゆる月が想い映す 鏡のように 割れた心のかけら とげを突き刺すように 胸の奥に傷をつけて 歩みを止めさせ 振り返らせる 忘れられぬ記憶