
僕は貧しい家庭で育ったが 小さい頃から
お父さんは 父としても人としても頼もしくて優しくて
心の中で僕はいつもまぶしく見つめていた
子供の時 お母さんが病気で寝込んでいた頃だった
ある夜 皆で看病した後 それぞれが自分の部屋に
寝に行くとき 僕はふと お母さんの部屋のドアが
少し開いていて まだ灯りがもれているのに気づいた
そっとドアを開けると お父さんがお母さんのベットの
そばに座ってじっとお母さんを見つめていた
「お父さん 寝ないの?」と聞けば
「ああ もう少しお母さんのそばにいてあげたいんだ」と
言ってほほえんだ
その光景 その時二人を照らしていたほのかな灯り
その思い出がずっと僕の心に残り続け
大人になってからも 苦しい時 つらい時 死にたいと
思うような色々な出来事の中で 一筋の光のように
温かく蘇った
貧しかったがあのような家庭の思い出が
いつも自分を救い上げてくれた
そして 僕に勇気と力をくれるんだ」
貧しい子供時代を経て
有名人になった男性の手記より