「雪の降る日」
「さあ あの家がサンタさんの家だよ」と トナカイさんが言いました
みどり色のペンキがぬられている大きな家が見えました
わくわくどきどき・・そうくんとはるちゃんは
雪の結晶でふちどられた窓のそばへ行って中をのぞいてみました
暖かい火が燃えている大きな暖炉があって
そのそばのベッドに白いひげのサンタさんが寝ていました
「サンタさんは世界中とびまわっていたので今は一休みして寝てるんだ」と
トナカイさんは言いました 「いつまで寝てるの?」とそうくんが聞きました
「春が過ぎて 夏が過ぎて 秋が来て
子供たちのわくわくする声が聞こえてきたら目を覚ますんだよ」」
「どうしてそんなに長くお休みするの?おじいさんだから?」
「うん、世界中の子供のお手紙読んだり プレゼントの用意したり大変なんだ」
そうくんもはるちゃんも世界中ってどれくらいなのかさっぱりわかりません
「でも きっとものすごくいっぱいなんだね それでもちゃんと来てくれてうれしいな!」
どうやらほかのおうちの人もみんな寝ているようでした
「はるちゃん みんな寝てるんだって じゃあぼくたちも帰って寝ようか」
(そうくん ちょっと家に帰りたい・・)
そうくんたちはまたトナカイさんの背中に乗り 空を飛んで帰ってきました
家に着くと もう眠くて眠くてすぐに眠ってしまいました
朝になって窓の外を見ると お日さまの光がいっぱいです
もう雪はだいぶとけてしまっていました
きっとトナカイさんもとけてしまったのでしょう・・
そうくんとはるちゃんはサンタさんに会いに行ったこと 夢だったのかなーと
ぼんやりしててよく思い出せません でも なんだか たのしいうれしい気持ちが
ふたりの胸にほんわかと残っていました・・ おしまい
クリスマスの日が過ぎて ますます寒い冬の日が続きました
そんなある日 雪がふってきていっぱいつもりました
そうくんとはるちゃんは まっ白になったお庭を窓から見ています
そうくんはクリスマスが終わってからサンタさんは
どうしているのかなあと思っていました
そうしているとまっ白なお庭がとつぜんキラキラッと光りました
おどろいてよく見てみると そこに白いトナカイさんがいるではありませんか
そうくんとはるちゃんはびっくり! トナカイさんは窓の下へやってきて
「背中に乗せてあげようか」と言いました「わあーのせてのせてー」とふたりは大喜び
窓を開けるとトナカイさんの背中にひょい! かってに乗ってしまいました
あれれー?ふしぎー そしてまたまたびっくり 「ひやあー、とっても冷たいよーー」
そのトナカイさんの体は雪でできていて とがったツノは氷でできていたからです
手ぶくろがいるね!!
「どこへ行きたい?」とトナカイさんは青い星のような目をキラキラさせて聞きました
「さっき考えてたの クリスマスも終わったし サンタさんはどうしているのかなって」
「じゃあ サンタさんのいる国へ行こう すべらないようにしっかりつかまってて」
そう言うと トナカイさんはたちまち雪の降ってくる空へ飛び上がりました
そしてどんどん空を駆けていきます まっ白な空を・・でも少しも寒くはありません!
ずいぶん遠くまでやってきたみたいです
やがて下のほうに明かりがポツポツ見えてきました
いよいよサンタさんのいる国です その国も雪でまっ白
そのなかに赤い色青い色いろいろな可愛い色のおうちが並んでいて
サンタさんのお手伝いをする人たちが住んでいました
寒い日に泊まりに来ていたソーマとハルヒ
夜寝る前にお布団の上で「お話してあげるね」と フィンランドのサンタクロースの村を
イメージして即席で短いお話を作ってあげました ソーマは喜んで聞いててくれました
寒い冬の夜のメルヘンな私たちの思い出です こんなたわいない夢のお話でも
楽しんで聞いてくれてありがとう